MISSION
ピザにおけるうまさの黄金比を検証せよ

毎日ピザのおいしさを追求し続けている
ピザハットの商品開発担当者。
そんな“ピザのプロ”が
科学的根拠に基づいたうまさの
黄金比にたどり着くまでを追った。
PROFILE

小森 拓麻

Takuma Komori

商品開発ユニット マネージャー

お客様がピザを食べるシーンをイメージしながら商品をつくっています。

おいしさへの
飽くなき探求心が生んだ
「AIとつくるピザ」

できあがったピザを試食する商品開発メンバー

コストをかけてでも、おいしいピザをつくりたい。そんな私たちの覚悟がすべてのはじまりでした。キーとなったのはチーズの量。そして、日々奮闘する中で出てきたアイディアが、味覚センサー「レオ」というAIを駆使するものだったんです。

というのも、人間の感覚のみをたよりに商品開発をおこなうと、試食する担当者の体調や季節などによって微妙なブレが出てしまうことがあるんです。

「AI」の技術力と
「人間」の経験値のコラボレーション

味覚をデータ化 AI味覚センサー レオ センサー部分で電気信号を測定。人工的な知能を通して味を5つの味覚で4段階に数値化

「レオ」は味を数値化・チャート化し、客観的に評価することができるAIです。「レオ」の出した結果と、人間ならではの経験値をうまく融合させることが、最も重要なポイントだったと思います。

なぜなら、私たちにとって「おいしいこと」はゴールではなく「あたりまえ」。お客様がどんな時に、だれと、どんなシーンでピザを食べるのかを想像し、そのわくわく感をピザに反映することが私たちの使命なんです。

多ければ良いワケではない!
「130%」という黄金比

チーズの組み合わせは難点?1.3倍は96点

ピザって、チーズの量を増やすほどおいしくなるイメージがありませんか? 実は「レオ」が当初出した結果は現行商品よりもボトムのモッツァレラチーズを「140%」増量させるというものでしたが、その可能性を加味して「150%」増やしたものも試してみたんです。

でも、結果は良くありませんでした。「150%」にすると「レオ」が出す数値バランスも悪くなり、実際に食べてみると具材の味が感じづらくソースの味もぼやけてしまう。やはりピザは生地、具材、ソース、そしてチーズのバランスが大事であることを改めて確認できました。

その後、緻密な調整を何度も繰り返し「レオ」含む私たち全員が納得してたどり着いたのが香と味・コクのバランスを考えて、ボトムのモッツァレラチーズとトップのゴーダチーズの2種のうちモッツァレラチーズを現行商品よりも「130%」増量させることだったんです。「マルゲリータ」のようなシンプルなピザから「プルコギ」のようなガッツリ系のピザまで。私たちが販売している多種多様なピザすべてにあてはまる黄金比を見つけることができたんです。

開発担当者のキャリア史上
「一番の自信作」

自信作のピザを持って笑顔の小森さん

今まで数々の商品開発にたずさわってきましたが、今回のチーズ増量は圧倒的に一番の仕上がり! とにかくおいしい。

チーズ増量により、さらにお肉のジューシーさが際立つアメリカンピザ「デラックス」「ピザハットミックス」「スーパー・シュプリーム」をまずは食べてみてもらいたいですね。また、大人から子どもまで支持が厚い「ほっくりポテマヨソーセージ」も個人的にはオススメです。

COMPLATE
チーズ130%増量という
全員納得のうまさの黄金比を発見!

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